大学教育とは?

大学の授業は、退屈で面白くないといっている者が少なからず存在する。

彼らの言い分は「教員の教え方が下手だ」「楽しくない」「退屈だ」「わかりにくい」などである。

何と比べてそのような発言をしているかは定かではないが、おそらく、小中高の先生や塾や予備校の講師と比較しているのであろう。それが自分の無能さを露見させていることにも気づかずに・・・

そもそも、大学の専門的な授業を受け持つ人間は教育者であり研究者でもあるのだ。ゆえに教えるということに関しては、不得手であってもしょうがない。彼らの興味は研究することに多くを取られている。つまりは、受け身で甘えている幼稚な学生に合わせて授業をすることは、彼らにとって苦痛でしかない。

 問題も解答も存在するものをお笑い芸人のまねごとをしてやる気を出させ、わかりやすく説明する内容の薄いものとは次元が違うのである。

 大学教育における理想の在り方は、学生が自ら問題を抱えそれを質問することで学びをえる、もしくは新しい発見をすることに本質があるのでなかろうか?