領土問題をどのように解決すべきか?

 結論から言うと、「利害得失を明確にする」以外ない。

そもそも、なぜ領土問題が起こるかというと、当事者間の利害得失が原因である。歴史、宗教、経済、文化、風習などがあげられる。よって侵略する側は自国の新たなる利益、守る側は、自国の既得権益を守る。よって、それらが保障される、もしくはペナルティを受けるような法律をつくり従わさせることが解決策の一つとして挙げられる。

 法の支配の観点から言えばそうなるが、現実はそのようにはいかない。侵略する側は自国の更なる利益拡大のために行動しているので、黙って従うとはにくい。そして、法の支配といえども、それ自体を反故されると何の効力も持たない。よって法の支配にも限界がある。今回のロシアのウクライナ進行もその良い例である。経済制裁をしたら逆にそれをやった方も危害を被ることになるからだ。

 結局のところ領土問題は解決できないことが多い。だからといってあきらめるのではなく、問題をわけて考えることが妥当であろう。まず進行することのデメリット法で規定する。それでも止まらず占領された場合の統治の方法を制限する。など段階的に法律を定めて置きその事例に沿って適応していくのが最善である。