金?

 資本主義の世の中では、金がないと生きていけない。そういう仕組みの中に

強制的に組み込まれている。

 本来、人間は衣食住が満たされていれば生きていける。しかし、それも金がなければ手に入らない。そして、金を得るためには評価されなければいけない、承認されないければいけない。よって自己顕示、自己主張を求められる。

 つまりは、承認欲、自己顕示欲とは生理的欲求を満たすための二次的欲求である。資本主義における金銭崇拝は、人間の欲望の本質すら変容させている。