朝日が昇るとともに、カイの仕事は始まる。
毎日変わりのないルーチンワークである。
そこに二階への階段を上がってくる音がした。
まだ客が来るには早い時間である。
慌てて玄関にでた。
「おはようございます。」
春風のような明るい声がした。
そこには、カイの理想のタイプの女性が立っていた。
「あ、おはようございます。」
カイは`あ‘という動揺を表す無駄な声が入ったことを後悔したが、
そのまま対応した。
「まだ、営業時間ではないです。」
不愛想な対応である。
「あ、そうですか。ではまた機会があれば。」
美女がそういって立ち去った。
何も言わずカイは見送った。
「あと一時間後には開店だ今日もがんばるぞ。」
と自分に言い聞かせてカイは開店準備に取り掛かるのであった。